女性史・女性学は、男女平等・共同参画を推進するための意識の醸成と、すべての取り組みの基礎となるものです。
就職や仕事をする上で、あるいは自治会活動や冠婚葬祭など地域生活の場で、性別によって置かれる立場の違いに、違和感や生きづらさ、疑問を感じている人は少なくありません。
しかし、そういうものだと思い込んだり、おかしいなと気づいてもそのまま、どうしたらいいのかわからず、あきらめたり我慢したりするだけになりがちです。
そういった気づきを得た人が、自分の心を整理し、考えを深め、さらには状況を改善していくためには、まずは知識が必要で、それを、女性史・女性学がもたらしてくれます。
なかでも女性史は、女性にとっての歴史的背景・事実を知ることから、現代社会の状況がどうつくられたか、今の状況はどうであるか、未来にむけて何が必要か、何に注意していくことが重要か、などを学ばせてくれ、全体と自分の立ち位置を把握する人を増やし、男女平等で誰もが自由に可能性を発揮できる社会づくりの推進力を生み出していきます。
この学びは、未来へ向けた問題解決、いわば「川上の政策」の基礎といえます。
起こった問題への対応策である「川下の政策」(例えばDV被害対策等)と並んで、両方を行っていくことが必要かつ重要なのです。
そこで、Nプロは、「女性史プロジェクト」として、先輩女性の人生の聞き取り調査や資料づくりやワークショップ(WS)、様々な講座・勉強会を高岡市男女平等推進センターの事業企画・運営・進行協力や自主事業として開催し、全国の仲間とつながりってネットワークづくりに取り組んでいます。
【これまでの取り組み】
■女性史読書会
〇2022年10月より、Nプロ女性史読書会をスタートしました。著者もろさわようこさんの「おんなの戦後史」を、8パートにわけて、1人1人担当してレポートをみんなにシェアし、当日オンラインで意見交換しています。(〜2023年5月までの予定)
2023年3月8日国際女性デーには、楽集会として、みんなで集まってのNプロ女性史書会をしました。
■女性史BOOK発行
@2014年11月より、伊藤冴子さん(当時84歳)の人生について毎月1回聞き取りWS開催。
■⇒2017年11月、Nプロ女性史BOOK「バトンタッチ」Vo.1伊藤冴子さんの人生より「『おかしないけ?』と言い続けて」を出版しました!(1冊800円で販売中)
A2021年7月、Nプロ女性史BOOK「バトンタッチ」Vo.2勝又みずえさんの人生より「『北京で目覚める』〜政策決定の場の半分を女性に〜」を出版しました!(1冊800円で販売中)
■高岡市男女平等推進センター事業へのNプロ企画・運営・進行協力
@ 2013年9月
「Eフェスタ2013」センター主催WS
「戦後、高岡の女性生活、活動史」
ゲスト:牧ひさ子さん コーディネーター:★山下清子
A 2014年3月
平成25年度センター主催「高岡市の女性史から学ぼう」2回
講師:第1回 ★山下清子、太田眞由美さん 第2回 加納実紀代さん
B 2016年2月
平成27年度センター主催
「女性の生き方 これまでとこれから」
講師:富山県立大学 濱貴子さん
C 2016年6月
平成28年度センター主催
「歴史に見る女性たちの生き方〜これからの女性の生き方につなげよう〜」
講師:前高岡市博物館館長 晒谷和子さん
■Nプロ企画事業(センター市民企画講座)
@ 2009年1月
平成20年度センター市民企画講座「女性史 生き方のヒント」
講師:富山大学 金子幸代さん
A 2015年2月
平成26年度センター市民企画講座「女性史に学ぼう」全2回
講師:第1回 宮崎さゆりさん 第2回 本木英子さん
■Nプロ主催 自主事業
@ 2013年3月8日
「ベアテさんからのメッセージ」上映会&トーク 国際女性デー楽集会
A 2015年3月8日
「何を怖れる-フェミニズムを生きた女たち」上映会&トーク
(2008年より、毎年3/8に「国際女性デー」楽集会)
B 2017年11月26日
Nプロ10周年記念イベント
第1部 女性史プロジェクト クラウドファンディング 報告
・女性史BOOK 伊藤冴子さんの人生聞き取り本
【「おかしないけ?」と、言い続けて 】
・Nプロ制作 生き方をデザインする【 みらい手帖 】2デザイン紹介
・伊藤さんのおはなし
■講師、パネリスト、コーディネーター等出演
@ 2009年12月
富山県女性相談センター1周年記念「富山の女性これまでとこれから」
パネリスト:大坪久美子
A 2013年9月
「Eフェスタ2013」センター主催WS「戦後、高岡の女性生活、活動史」
コーディネーター:山下清子(★再掲)
B 2014年3月
「高岡市の女性史から学ぼう」講座第1回
講師:山下清子 (★再掲)
■全国女性史研究交流のつどい 参加
@ 1998年 神奈川
A 2003年 新潟
B 2005年 奈良
C 2015年 岩手
参加:山下清子
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